社会の基盤2011年07月18日 01時57分50秒

垂れ幕1
写真は町役場に掲げられている垂れ幕です。「社会を明るくする運動」の今月の標語(?)ですが、これは決定的に大切な求められる姿勢です。いえ、単に姿勢とか、態度とかの話ではなく、私たちが社会を築き存続させていく上で必要欠くべからざる基礎なのです。

誰かが誰かに対して陰でこそこそ、あるいは遠くから抵抗できない位置で一方的に(つまり、暴力的に)言いつける、といった非道を戒めています。この震災を契機に「絆」だとかいわれていますが、何よりも、互いに直接接して(つまり、ふれあう)ことばを交わし、対話をする、それこそが実在するが明確な実態はない「社会」という人間の形成する種の存在形態の存立を基礎づけているものであり、まさに直接的な互いのやりとりに他なりません。

だからこそ、まさに、強者の論理(実際には論理になっていない)で一方的に為されることがらに対するはっきりとした拒絶であり、支配ー服従の関係の否定に始まる最初の一歩でもあるわけです。対話を行い、互いを理解し合い、尊重し、議論を重ねる、それこそ近代の社会の基盤となっているのです。決して、7月ひと月だけのかけ声に終わらせてはなりません。子どもからお年寄りまですべての人々が肝に銘じて実践し、そのことばどおり、社会を明るくしていかなければなりません。