めっきり減った生き物2010年06月06日 20時41分33秒

キタテハ夏型
写真は久しぶりに見つけたキタテハですが、チョウそのものが減っています。今年はとりわけ少ないと感じます。先週も山麓の下り道でクロアゲハを一頭、見かけただけでその後は何もいませんでした。とりわけ減った、と感じさせるのは鳥たちです。例年なら様々な渡り鳥を見かけたり、写真を撮ったりするのですが、今年はほとんどそんな機会がないのです。

相変わらずイノシシはその足跡を残し、キジの鳴き声も草むらや藪から聞こえます。スズメもカラスももちろん、います。ヒヨドリも頻繁に見かけ、ムクドリもやはりいますし、ウグイスも鳴き、エナガもシジュウカラもヤマガラも山裾に出てきます。ホオジロも朝からさえずり、カワラヒワも飛んでいます。トンビは悠然と空を舞い、シロハラも藪から藪へと飛び移ります。でも...。

どこか、いえ、慄然とするくらいに静かです。今まではもっと、賑やかでした。あちこちからいろんな鳴き声が聞こえ、目の前をすばしっこく走る小動物がいて、サギ類の舞う姿や田んぼでのついばみ、シギ類の水平飛行もしばしば目撃されました。カエルの鳴く音ももっと賑やかだったのです。でも、とにかく少ないのです。種類も数も、ここ数年で一番の減少となっていると実感させられます。どこか、社会の危機的状況と酷似しています。それもこれも、人々の意識とポジティブさの低下に符号するのです。

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