風薫る、そして麦秋2009年05月25日 20時05分50秒

スイカヅラの花
曇り、北風、乾いた空。きょうはそれでいてどちらかと言えば少し肌寒く感じることもあった一日で、歩いていても冷たさを感じました。それでも、もう五月もあと一週間、幸い今日は振り替え休日で外に出られ、芳しき道々の花々を愛でていけたのでした。今年は例年より多く麦の作付けも見られます。各所で穂も色づいてそろそろ刈り入れ時です。揺れる、なびくその黄金色にはスズメたちも群れています。

香る道は楽しいものです。風はありながらも、ノイバラのかぐわしさは満開の花共々、とりわけ眼を惹き、注意を引きつけ、嗅覚を全開にさせてしまいます。同じく、スイカヅラも早咲き始めて甘酸っぱい匂いを放散させています。海岸沿いではトベラの花もかなり咲いていて、上品な香りを漂わせています。道々、他にも木の匂い、檜の香りに似た匂いなどが充満していて、晴れて穏やかならなお良かったのに、と少し残念な午後でした。

でも、この風情と情景は年々歳々薄れてきています。あったはずの場所は削られたり踏みにじられたり、壊されたりして改変と破壊が進行しています。城山の土手っ腹に大きなトンネルをぶち抜いたように、そういった行為に何のためらいもない輩が平然として命やその宿る神聖な環境を奪っているのです。緑を、静けさを、爽やかな空気を、そして豊かな水溢れるこの地域を彼らは守ることも手を付けないでいることも、共存や共生にさえ思い至ることもないのです。代償を払うのは彼ら自身であることを思い知るのはいつでしょうか。