放置された砂袋 ― 2007年08月30日 21時15分39秒

海岸近く、意外に流量のある川の河口(といっても幅4m程)には以前の河口トンネル拡張工事の名残そのままに礫の壁と直径1.5mの砂袋が積まれたままになっていましたが、そのうちの一つが川に落ちていました。この川は基本的に農業用水路を兼ねていて、それほどごみなどは流れてこないのですが、いかにも邪魔です。時折アオサギやコサギ、アマサギなども降りているので困りものです。
この放置はもう1年以上になります。何のためにそのままのむき出しで、しかも砂袋を重ねたままの片岸なのか、理解に苦しみます。見苦しいままのコンクリート三面張りの水路に更に醜さを加えたようで、どうして最後までどうせの工事ならやってしまわなかったのか、疑問です。
どっちにしても、この川も無理やり海に直結させたところがあり、別の大川と同じく、特に冬など逆流してきて溢れるほどです。無意味な砂袋を抱えて、誰も何も言わず、このまま破れかけている砂袋が切れて砂が流れるまで、いえ、そうなっても誰も何もしようとはしないでしょう。どこか、その場限りの、後先を考えない環境破壊そのままの所為に痛む気持ちは降り立つ鳥たちと通じているのかもしれません。
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