夢の多い人生を断たれた ― 2009年11月15日 19時47分02秒
東の山道に咲くリンドウもようやく、今年は3つめの花です。昨年はもっとありましたから、どうして減少したのか、周辺の環境や植生はほとんど変わっていませんので理由や原因を知ることは見た目には困難です。先の2つはもう花は白くなり、落ちる手前というところです。あればまだ花は咲く気候ではあるので、また来週あたり行ってみようと思っています。
今日は島根県立大の平岡都さんの告別式だったそうです。大学の学長のことば、表題の、『夢の多い人生を断たれた』との思いはどれほどだったか、想像しうる限り、いえ、共有し共感しうるだけに(自分自身の人生とも重なります)その無念さと気の遠くなりそうなその瞬間に心をうつす時、私自身、耐え難い思いにとらわれます。生きていれば、私のように、たとえ挫折や不遇の中にあっても、夢を見続け、生きる力ともすることができたのに、と狂おしくなります。
若い命を一方的に、理不尽に、力ずくで奪うなど、誰であれ、どのような手段であれ、絶対に許されることではありません。これからの二度とない時間、瞬間瞬間を生きる我々のその意志を心として未来に運ぶ我々自身の人生そのものはどの時点であれ、どんな形であれ、いうまでもなく、かけがえのない存在を我々自身がその証として示し続けるものです。かつて私も奪われたその時間をできるなら取り戻したい、と今もなお思いおこすのです。ましてや、突然絶たれたその時間の歩みを誰が補償できるでしょうか。
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