明日への登り2009年11月07日 20時01分43秒

寺の裏の山道
写真は東への、城山の登り道です。お寺の横手からの山道をしばらくあがったところですが、もう急斜面へのとっかかりになっています。この道は私の好きな道です。この手前、愛宕神社との分岐手前からは西を見渡せて、きょうのようなよく晴れた日にはとてもすがすがしい風景を望むことができます。あまり最近は人も入らず、静かで気持ちのよい古い道です。群雄割拠の戦国時代、ここは城への、また城からの上り下りに早い最短のルートとして使われたようです。

明日への明るい西からの日差しを受けて急登する希望のもてる道なのです。東、太陽の昇る山頂を目指し、一気に上り詰める、力のはいる登りです。気合いだ、と誰かが叫んでもちっとも変ではない、古いながらもしっかりとした道です。最頂部は這って登るような急斜面ですが、あしたへの時代を超えた希望を叶える道なのです。

それにしても、島根県立大学の女子学生平岡都さんはどんなにか無念だったでしょうか。希望をそれこそ胸にいっぱい詰めて毎日励んでいたアルバイト先から忽然と消え、その思いだけが山中に残ったのでしょうか。残忍で許し難い事件ですが、こうやって犠牲になる女性をなんとかして未然に救えなかったのか、二度と繰り返されないよう、環境の整備と改善が早急に望まれます。