残った白い花 ― 2007年07月26日 21時09分33秒
昨日と同じ道の脇に、笹に埋もれながらも上の空間に顔を出していたのはアジサイの咲きかけ、咲き終わりに似た感じのノリウツギでした。まだ夏ははじめのうちですが、初夏の終わりからそこにあったのかもしれません。これはその姿形のみがその存在の証明のようで、匂いも香りもまったくありませんでした。
あさからの霧が午前中は雨となり、一時強く降りましたが、その後はまた上昇気流とともに霧となったかのような、そんなもやの中の町でした。山々は隠れ、家々は霧に従い、生き物はすでにその気配を消したかのような、そんな中、山の傍に寄ってみるとヒグラシが盛んに鳴いていました。
蜩も鳴きつ濡れつつ霧の中皮肉なことに、牛の放し飼いの休耕田の北の端にはサルたちが二十数匹、躍り出ていました。 そして、残ったのは、白い花ばかりでした。無意味な営みが打ち消しあっても、そこには静かな生の主張が間違いなくその必然を示しているのです。
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