急斜面の地滑り ― 2007年07月24日 21時31分02秒

昔の山の成り立ち(成因)がどうだったかはわかりませんが、現在残っている山々の斜面を見ると急峻さが目立ちます。写真はその山の西向きの300m付近の様子ですが、上部に崩れかけの「萌芽」があり、そのしたから一気にザーァッと崩れています。地滑りのように木々が落ちて山肌が見えています。
西の湖の上の山もまた、東斜面が数年前に大雨の時に崩れて一部いまだに地肌そのままに残っています。この形の木々ごとの崩落に近い地滑りが時折見られるのもまず決まって、杉と檜の植林地であることも言を待ちません。東の山の写真はこの台風に伴う降雨の後に「できた」(崩れた)新しい跡ですが、常にそれは筋となっています。
浅くなった谷や山筋に発生するこの種の地滑りはちょうどそこに水流が集中するように集まった雨水の通り道となって崩れた結果と見ることができます。最も弱い部分を見つけたわけです。ただ流れるのみ、通るのみの水の分布のちょうど極大と弱い地盤が一致したともいえます。防ぐひとつは広葉樹林の部分的な回復あるいは再生(人工的でも)です。でもいまだ、過去の結果さえ、生かされることは、おそらく将来もないでしょう。
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