ナナホシテントウ2007年07月19日 21時19分10秒

なにやらむしゃむしゃ食べていたナナホシテントウ
まあるい形でそのまま生きている、その姿は傍から見ると幸せそのものです。幸福を意味する生き物、として大切に思われているのも頷けます。きょうは茎にとまってなんなのか(アブラムシではない)盛んにもぐもぐさせていたのですが、その半球はときどきくるくると回っていました。愛らしくておもしろい動きです。

七つの黒い斑点はこれもテントウムシの中では一番の数(目立って見つかるという意味で)でしょう。幅7mm、長さ9mmほどの楕円形のこの虫は考えてみると不思議です。どうしてこの形をとるのか、子供の時から疑問でした。一番親しんできたナナホシテントウですが、何も知らないのです。幼虫が畑で蠢いていたり、小さな卵を見つけたり、そういった外面的な事実のみが彼らに関する知見でした。

知らないで接している生き物、人間は現実に多いものです。必然性や関係性のみの接触が一方で深く確かな理解を妨げたりなきものとなったりするのは珍しくはなく、それが時として一方的な決めつけや思いこみになってしまいます。もっと、本当の姿形を知ろうとする、そういう姿勢、態度こそ、誤解や偏見を無くす一歩だからです。