つゆの後先2007年07月13日 21時21分03秒

笹の葉先のレンズ状の露の玉
ほかの葉ではそうでもないのですが、笹(ササ)の葉はそのすべりのよさから、露が葉先に溜まります。それが落ちずに先から水玉となって垂れ下がる、この形態は絵になります。周囲の、たとえばクズやなんか、木々の葉などもまたそうはならないのです。

水玉に、水晶球のごとく、未来ではなく現在の対極の姿を映し出しています。滑りがよければすぐに落ちてしまうと思うものです。でも溜まるのです。これはササの細かな棘のような毛状構造にあるようです。ササの葉の側面や突先などをなでるとわかります。表面を逆撫でするとわかることもあります。

今年の梅雨はそういった露を残すまもなく、今度は末期の大雨と台風です。静かで趣のある露のしずくを愛でる余裕など、九州や沖縄ではなかったでしょう。はじめは空梅雨、終わりは豪雨と台風で締められる、この気候の激化はまた、繊細な感覚さえ、奪ってしまいかねません。