ホタル発生2011年06月16日 17時08分40秒

蛍の光
一昨日から、いえ、たぶんもう少し前からでしょうけど、ホタルが旧道の脇の水路上に現れました。おとといは4匹、昨日は3匹でした。いかにも少ないのですが、三面張りの水路にいたこと自体が奇跡です。他とは異なり、いた辺りは草が覆い被さっていて刈られていない岸は湿り気がありました。水そのものは割にきれいで(一応、山からの水ですので)そのあたりも生息を可能にした要因かもしれません。

昔はうちの畑の横の小川にもたくさんいたのですが、めっきり減ってしまって寂しい限りです。でも数はいなくともそうやって細々とでも生存しているのは喜ばしいかぎりです。かろうじて生き残っていた、ともいえるのかもしれませんが、急速な人工化の中で生物自体が数も種類も大きく減らしていて、目にする機会もとにかく少ないのです。春から夏は生き物たちの天国であるかのように飛び回っていた時代が懐かしく思い起こされます。

今は環境保護、保全だとかいって盛んに活動されている人たちも多いのですが、現実は身近にいない、という致命的な問題を抱えています。子供たちも野外での遊びや探検、自ら触れあう命の姿を実体験していません。社会の変容と環境の一方での急速な悪化、いえ、喪失が招いた生物の生存危機に直面してなお、生きるためだとか、生活のためだとか言ってこの田舎でも破壊の進行は目を覆うものがあります。どうやって食い止め、教育を為し、意識の変革と社会の新生を図っていけばよいのか、日々悩むところです。

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