線量測定のプロトコル2011年05月28日 08時40分35秒

茅(チガヤ)の穂
きのうの夜のニュースウォッチ9で個人個人の放射線量測定を紹介していました。各所において発表される値との比較や変動などとの関連、その妥当性は大きな問題です。何より、個々人の「測定」はそれぞれの不安を加味しなければ語ることはできません。ですから、番組中、日本アイソトープ協会の方の忠言をどのように実現させるかが課題です。それで、その方を含め、専門家の方々が一般の線量測定の標準的なプロトコルを策定し、それに従った値をも収集して公表してはどうかと考えるのです。

とはいっても、少し学んだ方ならおわかりのように、基本的に放射線を計数するのはその種類とエネルギー、飛程、方向などにより異なり、またその機器によりその感度も含めて計数できる範囲などが変わってきます。個人の所有する器械は千差万別で、どのように標準化して統計的にも有意味な値(測定値)とするかはかなり難しいのです。ほとんどは線量等量によっていて、それもエネルギー分布や感度、応答時間など違いがでてきます。同じシーベルト(μSv/h)単位でも同じ場所でさえ機器と測定方法で変わってきます。番組中でいっていたように、高さや環境などでも違います。意味のあるデータとして扱える方法を早急に整える必要を感じさせます。今を無駄にしないために、そして無用の不安を抱かせないために。

イギリスの女性子供ケアサービス所長は裁判で勝って、その「正義によって動機づけられた(勇気づけられた)」と語っています。なにより、そういった正義を形作るために、裁判所も社会正義を全面に押し出してほしいのです。誤った判決によって延命や許可を出したが故に原発は危機的な状況をこの国に作り出してしまったのです。それに限らず、わたしたちはその正義に則った言動と行動を求められるのです。

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