待宵月の夕暮れ ― 2013年09月18日 18時20分35秒
明日は十五夜、今日は小望月。少し早めに歩きました。夕暮れの風景はどこにいても物悲しさやさみしさ、不安な気持ちをかき立てます。人声は意外に少なく、自動車の行き交う音だけが異様に響きます。そんな時間を共有するのはやはり睦み合いとは全く無縁の通りの人々です。対話のない時間、交わりや触れ合いも遠くに沈む太陽の残りの光に引き込まれて消えてゆくのです。
草刈りの作業に1時間、賑やかな生徒達の中にいて終われば台風のごとくうそのようになくなる喧噪と笑い声の彼方には残されたわびしさに声を再び失うのです。明日はまた違う、明るさと満ちあふれた若さの真っ只中に戻ることになるのです。
どこか、本当の姿とは違う、どこか真の営みとも異なる、対岸の光景に涼しさを超えた寒さや小さな姿の狂おしいほどの哀しみをこの土地いっぱいに溢れさせながら、どこか消えたきのうと同じ明日を見失うかのような時間の途切れ途切れにこの地の衰退を見いだしてしまうのです。コメント
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