現の証拠 ― 2009年10月16日 21時17分25秒
ゲンノショウコの「開花期間」はかなり長いのです。夏の初め、早いと6月ごろから秋の10月頃まで、もちろん、ひとつの花ではなく、順繰りに咲き続けて長く清らかな花を咲かせていいるのです。写真は白花ですが、ほかに赤花もあり、これはこの地域では南の山の中に多くあります。最近は入っていないのでどうかわかりませんが。赤花の方が(紅色に近いですが)きれいに見えます。
ものごとの確かさ、効き目の確かさ、見通す目の確かさ、そういったことどもの象徴として、まさにそれらにかかる現の証拠があるとこの花は語っています。確かなイメージ以上の証左を示すべきものごとについて私たちはなおためらいや不安を感じることがあります。でも、この花は長い間明白な花を咲かせ続けることによってその確かな自然の姿を明らかにしてくれているのです。
曖昧な言葉ではなく、明確な論理と物理的な証明があってこその社会であり、人間の存在の確かさを確実にならしめるところなのです。信頼はその現実の存在と道理に基づく筋の通った姿形によってのみ、得られるものだと教えてくれているのです。コメント
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